憧れの山 〜ご来光とともに〜

一歩ずつ一歩ずつ

 

呼吸を整えながら、小さな歩幅で一歩ずつ着実に

そしてテンポよく、一歩一歩と登って行く

 

小さな歩幅で踏み出せる場所をテンポよく探して行く

気持ちいいテンポで足場が見つかると

身体も心も楽になる

 

体と心のバランスが良いリズムに合わせ

歩を進めると自然と笑顔になる

 

この写真の表情が自分の気持ちを物語る

もう遠い昔の出来事であるが

ありありとそのときの映像が浮かんでくる

 

気つけば、夜空が明るくなっていく

 

山小屋に泊まった

 

夜2時に起き、歩き始める

 

8合目を過ぎ

少しずつ真っ暗だった空が少しずつ

明るくなっていく

 

9合目に到達した頃

今まで登ってきた富士の斜面を背にして振り返る

そこには雲海が広がり少しずつ

空が明るくなる

そこには気がつけば太陽が神々しい光を放ち存在していた

初めて雲の上に登る太陽の姿だった

 

ご来光をじっくりと味わい再び

 

山頂を再び目指す

あと一踏ん張り

大きな山の頂上まであと少し

 

焦る気持ちを抑えながら

一歩ずつ着実に歩を進める

 

気がつけば憧れの山

富士山の頂きに立っていた

 

一緒に行った仲間4人、みんなで頂きに立つことができた

感慨深い瞬間だった

私が小さかった頃

『あの山に行きたい!』

そう両親に伝えてから

かれこれ20年以上が経ったある日

 

偶然が必然となり、その想いが現実になった瞬間だった

憧れの山、富士の頂きに登る機会を与えてくれた友人に

そして、一緒に登頂した仲間に感謝の気持ちで一杯だった

ありがとう

 

富士の頂きに立ってから

 

それから数年後また富士の山頂に立つ

そして、初めて富士の頂きたった日から

10年後新たな出会いから新たな物語が作られていく

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