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憧れの山 〜光の筋に合わせ、足音がリズムを奏でる〜

縁が縁を繋いでいく

 

初めて富士の山頂に立ってから

数年経ったある日

友人の誘いで再び富士山に登る機会を得た

 

登山家 戸高雅史(FOS)さんのリードのもと

初めてチームで登る人をサポートする大役を仰せつかったのだ

 

 

この戸高さんとの出会いが

自分の目指すリーダ像に

後々、大きな影響を与えるとはその時、思わなかった

 

チームで登るとは

 

少年野球を6年続け、キャプテンを任された

その時から

なぜかチームでプレーする競技が肌に合わないと思い

徐々に徐々にチーム競技から遠ざかっていた

 

”チームで登る”

 

正直、分からなかった

ただ私ができる最大限のサポートをしていこう

そう心に決めて2回目の富士の頂きを目指し

歩き始めた

 

歩を進めるリズムが同調していく

 

夕方には山小屋に到着する

早めの夕食を食べ

一畳もないスペースにギュウギュウになって早めの就寝した

 

夜中に出発する前

寝ているとガサゴソガサゴソと音がする

ふと目を通路に移すと

 

登頂に向けて

荷物の中身を丁寧に確認している

戸高さんの姿があった

当たり前のように当たり前のことを

淡々と行なっているようだった

 

皆が起き、夜の闇の中

山頂でご来光を見ることを目指して

登り始めた

 

少しずつ山頂に向け

ヘッドライトの光を頼りに一歩ずつ歩み始めた

 

どれくらい時間が経ったのだろうか

 

満点の星空の下

ふと立ち止まり、上を見あげた

 

そこには不思議な心に残る世界が広がっていた

 

先頭を行く戸高さんの足音に合わせ

チームの皆の距離が少しずつ等間隔になって行く

 

それに合わせ

皆がつくストックをつく音

そして、足音がどんどん同調して行く

 

気持ちの良いテンポで

サクッ、サクッ、サクッ、サクッ

 

暗闇の中に綺麗な光の線が浮かび上がり、

小気味良い音が静かな世界に響いていた

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