憧れの山で迎えた新たな一年

2017年12月31日 憧れの山、富士山の麓で年を越す機会を頂いた。

今までの人生の中で山の上で、それも日本で一番高い山で過ごす機会を得るとは今まででは考えられない機会だった。その機会を与えてくれたのは、尊敬する戸高雅史さんが提供する双子山ご来光コースです。

朝、山中湖の麓のベースに集まります。雪山に入るに当たり、必要な装備をしっかりと準備。ゆうみさんの用意してくれた美味しいご飯で腹ごしらえ。いつも感謝です。

いざ登り始めると今年の富士山は雪が少ないようです。高速道路から見た富士山もいつものような白富士でなく、所々に雪があるようです。近くまで行かないとどれくらいか分からないですが、その雪の具合も想像しながら山に向き合うのも楽しみの一つです。

登り始めて森の中を抜けると空は晴れ渡りさんさんと太陽が煌めいています。

少し登り始めると風が吹き始めてきました。目の前には大きなな雲が現れます。

双子山までもうすこし空の色も少しずつ変化してきます。

登りながらいつもなら隊列になって登るところ、雪も少なく

みんなそれぞれのペースで登り始めます。今までいつも複数に登る事が多く

自分のペースで合わせて登ることは少なく、自分のペースを保つことの難しさを感じながら登ります。

時が進むのは早いもので自然と空に色が着き始めます。その色の変化を感じると日が落ちるのを感じます。

肌に触れる気温も一気に寒さを感じるレベルになっていきます。この一瞬の変化を感じる時

いつも太陽の素晴らしさ、大切を感じる瞬間です。

双子山の弟山の山頂についた頃、風が強くなりテントを張るのも一苦労です。

仲間で協力してテントを張ります。この時に本当にチームで登ることの心強さを感じます。

テントは張って、寝床を確保してみんなでゆったりと温かいものをテントの中で食べながら

ゆったりと時間を過ごします。本当に心地よい時間が続いていきます。

テントの中と外は本当に別世界です。この布を一枚挟んだだけで変わる世界。

不思議なものです。そこには、1億数千にいるこの日本で富士山のこの双子山にいるのは

私たち5人だけの貸切の世界です。本当に贅沢な世界です。

空の色は刻々と変化し、月が現れます。その月の輝きも空の色が変わる度にどんどんと輝きを増していきます。

空に光る月明かりだけで、ライトは必要有りません。

 

月夜に映し出される夜の富士山、富士の麓にいるからしか見られない。

富士山の顔、テントと共に見る富士山、格別です。

テントの中で、初めて戸高さんが今まで経験してきた登山の経験。

そこから得たこと、感じたことを大切な富士山の上で聞くことができました。

そこには、山の上で聞く臨場感、緊張感、空気感ととも感じられること本当に贅沢でした。

そして、本当に戸高さんの物語を富士山で聞くことができたこと

それが本当に嬉しかった。生まれ変わった経験を知っていたからこそ。

年越しを迎える瞬間。みんなで外へ出てカウントダウン。

富士山の麓には、フラッシュが光り、花火が打ちあがる。

空の上から見るような景色、そして、空を見上げれば満点の星空が広がる。

心満たされ瞬間だった。

ふと気づけば朝を迎える。空の色が変わり、テントの外に出る。

雲と空の境の色が赤く光始める

背中にそびえる富士山が明るくなる

明るさの中に遠くに見える山々があらわれる。

山々の先に一筋の光が現れる。その瞬間、心の奥を照らす。神々しい光が辺り一面を照らす。

太陽の持つ力を感じる瞬間

その光に照らされた富士山が赤くそまり始める。

自分の影も伸び始める。

太陽の光が強くなる。

 

自分の影が力強く伸びる

気がつけば空に太陽の光が燦々と降り注ぎ、辺り一面が青々と光り輝く

青々とした空の上を気持ち良さそうに飛行機が飛んでいく

一夜を共にしたテントに感謝しつつ、そして、素晴らしい一夜を過ごす場所を

与えてくれた富士に感謝して山を降りる。

降りていく山の中の森にはたくさんの優しい

姿が広がる。

無事に下山し、仲間とともに温泉に浸かり、感じたことをシェアする。

それから帰る準備をすると富士に惹かれた。透き通った空に浮かぶ富士山

目を奪われた。ずっと、ずっと見ていた。空の色が変化、雲の形が変化し、同じ瞬間はない。

富士そのものはただあるだけなのに、全てのものが変化しているように

心を引きつける、まだ、何故ここまで富士山に惹かれるのか答えは分からない。

ただこの瞬間を大切にしていきたい。

空の色が変わる、雲の形が変わる。

富士の山肌に龍が現れる。

刻々と龍から鳥が羽ばたくように雲が姿を変える。

この目の前にある富士山にいつか子供を連れてきたいと心から思う。

その想いをいつか形にしたい。

本当にそう富士に願った瞬間だった。

 

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